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レバンガ北海道#9折茂武彦選手 現役引退発表会見

いつもレバンガ北海道への全緑応援をありがとうございます。

本日10月1日(火)、札幌市内において、レバンガ北海道の#9折茂武彦選手による現役引退発表会見を行いました。

以下、本人のコメント(抜粋)となります。

 

折茂武彦選手 本人コメント (抜粋)


「本日はお忙しい中、お集まりいただき、ありがとうございます。
レバンガ北海道 折茂武彦は、2019-20シーズンをもって現役を引退することを決めました。
今シーズンで最後にはなりますが、今まで支えていただいた方や、チームのためにも頑張っていきますので、よろしくお願いします。」
 


引退を決断した理由と経緯
「報道各紙で体力の衰えなどとの表現がありましたが、体力の衰えでは決してなく、もともとこの年齢ですから、衰え自体は40歳頃から感じていました。
ただ、これまでも今シーズンも、練習に関しては若い選手と同じ量をこなしていましたし、ついていけていたと思います。
大きな理由としては、自分の思いとして、責任を果たせたことです。
日本のバスケット界においても、八村選手、渡邊選手といった世界で戦える選手が出てきたり、日本代表も世界を向いてよい方向に向かっていますし、国内に関しても富樫選手のように、夢や希望を与えられる選手が出てきたことはよいことですし、レバンガ北海道にとってもチームが変わらなければいけない中、これからは若い選手がチームを引っ張っていかなければいけないと思っていたので、今シーズンでけじめをつけたいという思いがあり引退を決断しました。」
 


引退を決めた時期
「実際は何年も前から、いつのタイミングで引退すべきか考えてはいましたが、今のバスケット界の状況やチームの状況を見た中で自然と決断ができたと思います。
今季のチームが始動した後だったと認識しています。」
 


引退会見を開幕前に実施した理由
「今まで本当に多くの方に支えられてきた人生で、最後に突然の引退という形で報告はしたくなかったですし、残り自分がどれだけ頑張れるかはわかりませんが、一人でも多くの方たちに見てもらいたいという想いがあり、シーズン前の大切な時期ではありましたが、このタイミングで発表させていただきました。」
 


チームへの報告
「9月28日の三遠戦の試合終了後、チームには伝えました。
あまりしんみりすることもなく、淡々と伝えさせていただきました。
これが自分にとっての最後のシーズンであり、今いる選手が最後のチームメートであるので、今シーズンよろしくお願いしますと伝えました。」
 


家族には事前に相談をしたか
「これまでも大きな決断をする際に誰かに事前に相談するということはしてこなかったですし、また、今までも自身の家族のことを多くは語ってはこなかったので、特に今回も相談はしなかったです。」
 


事前に伝えていた選手は
「お世話になった多くの方々に事前にご報告させていただきましたが、選手でいうと、桜井選手と野口選手(昨季までレバンガ北海道、現SR渋谷所属)には事前に話をしました。
桜井選手は、普段お互いに真剣な表情で話すことがあまりないのですが、伝えた際は真剣な雰囲気でしたし、『折茂さんが決めたことであれば』と言ってくれましたし、野口選手は『お疲れさまでした』と言ってくれました。
他のクラブでは、宇都宮ブレックスの田臥選手に話をしました。
このリーグではこれまで自分が最年長でしたが、今後は田臥選手がリーグを引っ張っていくべき存在ですし、『日本のバスケットボール界をよろしくお願いします』と伝えました。
田臥選手本人からは、『今シーズンしっかり折茂さんの背中を見て勉強させてもらいます』とのありがたい言葉を言ってくれました。」
 


振り返るとどんなバスケ人生だったか
「中学生時代から大した選手ではなかった自分が、1993年にトヨタ自動車にお世話になって、9年かかりましたが、そこから3度の日本一をさせていただき、最高の場所だったと思っています。
2007年にプロ選手となり、第二のバスケ人生を始め、2011年からレバンガ北海道を設立し、今期で10期目を迎えます。
本当に波乱万丈でした。
北海道に来てからは苦しく、厳しく、孤独で、大変なバスケットボール人生であったと思いますが、北海道という地は自分にとって特別な場所であり、本当に人として成長させてもらった場所でした。
振り返ってもあっという間のバスケ人生で、感謝という言葉だけでは表せられない喜びを与えてくれました。
最後までチームの一員として、チームの勝利のために全力で戦っていきたいと思います。」
 


北海道のオールスターゲーム開催について
「北海道でオールスターが開催されることは、北海道、そしてレバンガにとっても非常によいことであり、バスケ熱を上げるきっかけになると思います。
以前、大河チェアマンからは”チェアマン推薦”での出場というお話もありましたが、他の選手や他の選手を応援するブースターの皆さんに申し訳ないので、しっかりとファン投票で選んでいただけるように今シーズン頑張っていきたいと思います。」
 


若い選手に伝えたいことは
「時にはやりたくないこともやらなければいけないし、プロ選手として、バスケットをするだけがすべてではないこと、どんな時も感謝の気持ちを持つことの大切さなどはいつも伝えているつもりです。
そして、プロ選手として活躍するという気持ちが1番大事であると思います。」
 


引退後のビジョンは
「まずはゆっくり休みたいと思います。
これからも、自分のやりたいことをやっていきたいです。」
 


ブースターに対して
「たくさん自分を必要としてくれて、たくさん一緒に喜んでくれたブースターの皆さんがいたから、現役選手としてここまで続けられたと思っています。
本当に感謝しかありません。
北海道に来て本当によかったと思っていますし、これから北海道のために、少しでも恩返しができればと思います。
チームを勝たせることができず、失望させてしまったことは何度もありましたが、常に必要としてくれました。
人は誰かに必要とされると頑張れるんだなと思わせてくれたのが北海道でした。」
 


北海道に来て一番嬉しかった瞬間は?
「『北海道に来てくれてありがとう』といろんな方々に声をかけてもらったことです。
だからこそチームが消滅した際に、レバンガ北海道を設立する原動力になったし、その言葉が何より嬉しかったです。
自分の人生そのものを変えてくれたのが北海道ですし、選手としては結果を出せませんでしたが、その言葉で救われました。」
 


バスケ感が変わったか
「自分自身、トヨタ自動車という企業チームの中で、またアマチュアリーグの中でバスケットをしていて、その時は自分のために、勝ちたいという一心でやってきました。
でも北海道に来て、ファンの大切さや、支えられることによってチームがあるということを選手として理解でき、そのおかげで自分自身が変われました。
自分のためだったバスケットから、応援してくれる人のために、想いが変わったという意味では、本当に北海道に来て変わったと思います。」
 


悔いはあるか
「悔いだらけのバスケ人生でした。
きっと現役が終わったとしても悔いだらけだろうと思いますし、全てをやりきってスッキリしているとはならないと思っています。
日本一に三度なったとしても悔いだらけでしたし、やり残したことや悔いだらけのバスケ人生だったと思っています。」
 


では、やめなくてもいいのでは
「本来であれば、身体が動く限り辞める理由はないんですが、ここがきっと自分自身が思うタイミングであると思いましたし、自分を言い聞かせて、今日この場にいます。
決断するにあたって、頭の中での理解はできても、これまでは身体が拒否してきていました。
ただ、この場に立って、これだけのメディアの方にお越しいただいて、自分自身覚悟を持って、身体も心も決断ができたと思っています。」
 


シュートを打たない人生は考えられますか
「自分はシュートしかなかったバスケットプレーヤーなので、正直シュートを打てない、入らない、という想像はまだできていませんが、60試合という長いシーズンなので、いつでもコートに立てる準備をして、少しでも多くの得点機会をファンの皆さんにお見せできればと思っています。」
 


天国のお母さんにはどのような報告を
「(昨年6月に亡くなった)母親には最後の自分のプレーを見せられないことは残念でしたが、それも運命として受け止めて、全てが終わった時には、しっかりと母親に引退の報告と、丈夫に産んで育ててくれたこれまでの御礼を伝えたいと思います。」
 


これまで貫いてきたことは
「まず、どんな状況においても、自分の信じたことをやってきましたし、常に自分自身であることです。
自分の中では点数を取ることにずっとこだわってきましたし、チームを勝利に導くプレーを常に信じてやり続けてきました。
最後まで「折茂は折茂」であり続けたいと思います。」
 


孤独を感じる瞬間とは
「選手として、代表として勝てない、思うようにいかないという場面はこれまで何度もありましたが、自分以上に年長者はリーグにはいなかったですし、相談する先輩もいなかったので、常に自分と戦ってきました。
自分の性格上、周囲に弱音を吐きたくないですし、強い自分であり続けなければならなかったので。
もしかしたら弱い自分を見せられれば変わったのかもしれないですが、自分のプレースタイルも強気にいかなければいけないので、そういう意味では今シーズンも最後まで孤独とは戦っていくと思います。」
 


バスケットボール界に与えてきたこと
「これまでただひたすら、『バスケットボールという競技がメジャーなスポーツになるために、アマチュアリーグをプロという形にするために』ということだけを考えてきて、そのためにはオリンピックに日本代表が出場できれば、何か変わるのではないかという思いでずっとやってきました。
それが、今はBリーグというプロリーグができて、日本代表戦にあれだけの人が来てくれるようになりました。
そして自分のような選手の引退会見にこれだけの人が集まってくれるようになりました。
今までの自分がバスケットボール界に何を残せたのかは正直わかりません。
ただ、自分の作ってきた道を、これからの若い選手がさらに作っていってもらえればいいなと思っています。
自分の言い続けてきた、バスケットボール界の未来への強い思いは、残せたのかなと思います。」
 


印象に残っているシーンは
「自分がプレーを始めた当初は、”いつどこでバスケの試合が行われているかわからない” ”観戦しに来る方も少ない” ”ファイナルくらいしか人が集まらない”、という状況で、まさにアマチュアスポーツでした。
そんな中で、北海道に来て初めての開幕戦で、満員のファンに囲まれて試合ができたこと、それは今でも記憶に残っています。
あとは、レバンガ北海道を立ち上げて初めて勝利した際のファンの方の喜ぶ姿を見た時です。」
 


折茂選手にとってバスケットとは
「なくてはならないものです。バスケットボールが自分の人生を切り開いてくれました。
この場に立てているのもバスケットボールのおかげだと思っています。
なので、なくてはならないものだと思っています。」
 


橋本選手の加入について
「今年のチームは橋本選手が加入したことによって、勝たなければならないというメンタリティーを植え付けてもらっていますし、いい方向に進んでいると思うので、このチームを引っ張っていってもらいたいと思っています。」
 


今シーズン、何点取りたいですか
「できるだけ多く点数を取るところを皆さまにお見せしたいと思います。」
 







 

なお、10月6日(日)のホーム開幕戦の試合終了後に、会場の北海きたえーるにて、折茂選手からブースターの皆さまへ、改めて引退のご報告をさせていただきます。
皆さまのご来場、心よりお待ちしております。
 

#Le9end
#OneLastDance
 

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