B.LEAGUE 2023-24シーズン 第12節 川崎戦 GAME1 試合レポート

1Q
攻守ともに集中した立ち上がりで先行

立ち上がりは相手のアーリーバスケットを許すが、早めのタイムアウトで修正し、#81関野のアタック、#4寺園の連続得点で先行。
その後もアグレッシブな攻守からリードを奪い続け、#40ウェルシュのポストプレー、#15島谷のアタックなどで川崎に主導権を渡さず、25-17でリードして1Q終了。

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2Q
ファウルに悩まされるも激しさを失わずリードで前半終了

2Qも#24ブルックスのAND1、3PTと続いて幸先良い立ち上がりに。
中盤はファウルが嵩みフリースローなどから加点されるが、前線からのディフェンスなどで激しさを失わず応戦。
その後#7中野のAND1やファストブレイクで2桁リードを死守し、13点リードで前半終了。

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3Q
ウェルシュがリバウンドで奮闘、日本人選手の活躍も光り重たい流れを打開

#81関野のジャンパー、#66松下の連続得点で勢いを加速させるが、その後川崎のディフェンスを突破できず、ファウルトラブルも重なりやや重たい流れに。
#15島谷のアタックなどで打開を試み、互いに点の取り合いが続くなか、#40ウェルシュがリバウンドで奮闘。
さらにAND1から連続点を奪取して気を吐き、2桁リードを取り戻して最終Qへ。

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4Q
川崎の猛追に粘り強く応戦し大きな1勝

開始早々#11桜井がレイアップを沈め川崎がすぐにタイムアウトを請求。
#7中野のジャンパー、#21ウィリスジュニアの3PTなどでリードを広げ、18点リードでオフィシャルタイムアウトへ。
その後川崎に攻勢を許す形となり、一時は1桁点差まで追い上げられるも、リングを狙い続けてファウルを奪うなど最後まで粘り強い戦いを見せ、敵地で大きな勝利を掴む!

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小野寺龍太郎HCコメント

HC

小野寺龍太郎

タレント揃いの川崎に対し優先順位をどこに絞るのかがキーポイントだった

川崎さんが2日前に天皇杯で群馬と戦っており、自分たちも前節群馬と対戦したこともあり、ある程度ゲームの傾向などがイメージしやすい部分もありました。
ジョーダン・ヒース選手が出場しないことは想定外でしたが、オフェンスでは、自分たちがアドバンテージを取れるところでショットを打っていくことをポイントとしていました。
ディフェンスでは、ウィンブッシュ選手やロスコ・アレン選手の個人での打開する能力は非常に高いものがあるとスカウティングしていましたが、誰か一人にフォーカスすることなく、ハンドラーである藤井選手、フィニッシャーであるファジーカス選手、その2人のピック&ロールをどう止めるのか、という川崎の核となる部分にフォーカスし、それ以外の部分をどのように減らしていくのか。
どこも対策を捨てることができないタレント揃いの川崎さんを相手に優先順位をどこに絞るのかがディフェンスにおけるキーポイントでした。
後半の50点という失点は引き続き改善すべき点ですが、選手たちがチームのプランを遂行してくれたことが勝利に繋がったと思います。

連敗が続いており苦しい状況の中でしたが、内容的に自分たちがどうやっても勝てないという試合はなかったので、選手たちがモチベーションを保ちながらプレーし続けてくれたこと、そして、今日の桜井選手のようにスタッツに残らないけれどチームに貢献する力がこのチームにはあるので、そういった部分が出たゲームだったと思います。

そして、長く勝つことができていなかった中、今日も前節も、その前のホームでも、会場に沢山のブースターの皆さんが駆けつけてくれてチームに声援を送り続けてくれており、今日は必ず勝利を届けようと選手たちが頑張ってくれた結果だったと思います。

#11 桜井良太選手コメント

SG/SF

桜井良太

全員が少しずつ活躍して勝つ、チームが目指している勝ち方が今日はできた

川崎さんは過密日程で迎えた今日の対戦だったと思いますが、自分たちにはチャンスであると捉えていましたし、とにかく勝ててよかったです。
ドワイト・ラモス選手がまだ復帰できていない状況で、特に日本人選手がふがいないプレーをしてしまい、最後に勝てないゲームが続いていたので、今日はファジーカス選手の退場などもありましたが、なんとか逃げ切れた形でも勝利という結果を手にすることができてよかったです。

自身の調子は自分でも読めないでいるのですが、前節の群馬戦の後に、毎試合こんなターンオーバーをしていたら勝てないぞという話を若手やチームに向けて自分がした中で、自分がしっかりしたプレーを見せなければチームメイトに口ばっかりだと思われるのは嫌なので、今日は頑張った部分もありました。
たとえ主力であるドワイトが出れなくてもいい試合はできるんだぞということも見せなければという思いもありました。

小野寺HCの戦略・戦術はとても緻密で、選手がそこに頼ってしまう部分もあるほどです。
ただ、どれだけ優れた戦略・戦術があっても、選手のパフォーマンスがついてこなければ結果には結びつかないゲームが続いていました。
今日は関野選手や松下選手、中野選手など、良い場面で得点を積み上げてゲームを繋いでくれました。
誰か一人の大きな活躍で勝てるチームではないので、全員が少しずつ活躍して勝つ、チームが目指している勝ち方が今日はできたと思います。

Q. ラストシーズンにかける想いと、同じく今季限りでの引退を表明されているファジーカス選手について
これからレバンガ北海道がステップアップしていける状況を見届けてから引退したいという話を開幕前にさせていただきましたが、そういった状況にするために、まだまだ自分も頑張らないといけないと思っています。
ファジーカス選手に関しては、パフォーマンスを見てもスタッツを見ても、何で引退するのかわからないと思ってしまいます。
最後ということで奮起している部分もあると思いますが、今回の対戦に向けたスカウティングでも、ファジーカス選手のところをどのように止めるかといった話が挙がるほど、今季限りでの引退が改めて不思議に感じるほどの選手だと思います。

#15 島谷怜選手コメント

PG

島谷怜

一人ひとりが自分の役割を果たして、全員がよく粘って戦った結果

結果がついてこない難しい状況が続いている中で、一人ひとりが自分の役割を果たして、誰か一人の活躍ではなく、全員がよく粘って戦った結果だと思います。
準備してきた部分がしっかり出せた時間帯が多かったことと、川崎さんのシュートの確率に助けられた部分もあると思いますが、リバウンドもしっかり押さえることができていたので、前半はそこがよかったと思います。
4Qはミスが多くなってしまった部分もありましたが、ハドルを組みながら話し合い、粘り強く自分たちのやるべきことを遂行して、最後勝ち切れてよかったです。

今日は4Qでターンオーバーからの失点が増えてしまったので、そこはPGである自分と寺園選手で反省しなければいけない点だと捉えています。
明日はまた違うゲームになると思いますが、明日もしっかり勝ち切れるように、チームでひとつになって臨みたいと思います。

Q.今季自身最多の15得点について
良いタイミングでアタックできており、そこは自分の持ち味であると思っています。
今日は結果的に得点が伸びましたが、いつもやっていることを今日もやり続けた結果かと思います。

B.LEAGUE 2023-24シーズン 第12節 川崎戦 試合ハイライト

なんとか連敗を止めたい北海道。
立ち上がりは相手のテンポアップを許しかけるが早めのタイムアウトで修正し、そこからアグレッシブな攻守を展開して先行。
中盤はファウルが嵩むも、前線からの激しいディフェンスで勢いを失わず13点リードで前半を終える。
後半は関野のジャンパーや松下の連続得点で勢いをつなぐが、川崎のゾーンディフェンスに対しやや重たい展開に。
しかしここで司令塔・寺園のゲームメイクや島谷のアタック、ウェルシュのリバウンドと連続得点で再度気を吐き、2桁リードを奪い返して最終Qへ。
最終Qも川崎の猛追に対し、中野が落ち着いたジャンパーで確実に得点を重ねるなどで対抗してリードを死守し、敵地で大きな勝利を掴む!

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